お客様の声

一隼

  • 居酒屋

沖縄・西表島で、毎晩100名のお客さまを迎えられるお店をつくり、滞在型観光の増加と、地元の人たちの暮らしに貢献。

一隼

漁港直送、鮮度の高い島魚の刺身盛りや琉球イノシシ肉のタタキ、山菜とイノシシのチャンプルー、島で実ったパインやマンゴーを使った生搾りサワーなど、西表島の自然が生んだ食材をふんだんに活かした料理を楽しめるお店です。 「地元の子どもたちに窯焼きピザを食べてもらいたい」と、店主が13年修行してつくり上げた本格窯焼きピザも絶品。子どもからお年寄りまで集まる一隼の料理には、島を丸ごと楽しんでもらいたいという想いが込められています。 今回は、お店を経営する川満 隼人さまにお話を伺いました。

島に滞在する人と、地元の人のために。おいしい夕食を楽しめる場所を。

川満さんはなぜ、西表島でお店をひらこうと思われたのでしょうか?

川満:西表島は、山と海と川に恵まれた自然ゆたかな島です。しかし、島への交通手段は船のみで、宿泊施設も多くはないので、日帰りのお客さまが多いんですね。おいしい料理を楽しめるお店があれば、もっと島での滞在を満喫してくれる方が増えるのではないかと思い、6年前に開店しました。

西表島での滞在を楽しんでほしいという想いからスタートを。

川満:はい。観光で来られた方には、ぜひ一泊して、島を満喫して、島で採れる食材を使った食事も楽しんでほしいです。日帰りよりも滞在型の観光がふえたほうが、地域の経済にも良い影響が広がると考えています。 それからもうひとつ、地元の人たちにも、おいしい食事を楽しんでもらいたいと思っています。ずっとこの島で暮らす人たちは、窯で焼いた熱々のピザを食べる機会がなかったので、沖縄本島で修行してきた経験を活かした窯焼きピザも看板メニューのひとつになっています。

とても素敵です。6年間、お店をしてこられて変化を感じるところはありますか?

川満:島に滞在される方が増えた印象はあります。それは良いのですが、これまで日帰りのお客さまが多かったため、島には夕食を食べられるお店がとても少ないんです。ですから、お客さまが集中するとなかなか対応できないお店もあって。

お店が対応できない?

川満:席がすぐに一杯になって、観光に来たのに「スーパーのお弁当を食べた」という人もいるくらいで、それを何とかしたいと思いました。自分のお店では多くのお客さまが来ても、しっかり満喫していただけるような仕組みをつくりたいと、ずっと考えてきました。 この6年、観光客や地元の方がいつ来られてもいいように、休まずお店を開け続けてきました。コロナ禍でも、国のガイドラインをしっかり守りながら営業を続けて、とてもありがたいことに少しずつ評判が広がり、お店の運営も安定してきました。今では「ここなら開いてる」と安心して毎日多くの方にご来店いただいています。一生懸命やっていると想いが伝わるのだなと感じています。

一隼さんというお店の存在自体が地域貢献になっていますね。

 

テラス席はQR Order、店内では島の人との会話をベースに。観光地ならではの使い分けが、効果を発揮。

QR Order を導入された背景には、どんな課題があったのでしょうか?

川満:うちのお店で働く人は、定住者ではなく県外から島にやって来た人が中心で、3ヶ月ほどの一時採用がほとんどです。住み込みのスタッフが次々と入れ替わっていくので、お互いに新鮮ではありますが、慢性的に人手が不足しがちな状態でした。

これも離島ならではの課題かもしれませんね。ちなみに、1日に何名くらいのお客さまが来店されるのでしょうか?

川満:ランチ営業はしていないため、17時から23時にかけての営業なのですが、いちばん多い日で1日130名ほど、平均して90〜100名ほどのお客さまが来店してくださっています。店内のテーブル席と、テラス席をどちらも稼働させて、一晩で2回転できるしくみをつくっています。

スタッフさんの人数が限られたなかでの、2回転。QR Orderをどのように活用されていますか?

川満:店内はホールスタッフがオーダーを取り、QR Orderはテラス席からのご注文に対応するために使う、というように使い分けています。というのも、スタッフが少ないなかで多くのお客さまをご案内すると、テラス席までなかなか目が行き届かず、手が回らないことがありました。QR Orderを導入してからはかなり改善されて、1日100名を超える日も対応できるようになりました。

テラス席のみにQR Orderを活用されているのは、どんな理由があるのでしょうか?

川満:もちろん、全席でQR Orderを使うのも良いと思いますし、スタッフが揃わないときは店内で使うこともあります。でも、お店では島に住むスタッフとの会話をお客さまに楽しんでいただきたい。離島まで観光に来てくれてる方には、やっぱり島の良さを感じてもらいたいと思うんです。

なるほど。店内ではお店の雰囲気や島の人との会話を楽しめるように、観光地ならではの使い分けをされているのですね。

川満:そうですね。テラス席では外の空気を吸いながら自分たちだけのゆったりした時間を過ごしていただいて、それぞれに違った楽しみ方があると思っています。 それに、テラス席のお客様からすると、店内のスタッフを呼びにくく注文しづらく感じると思うんです。それが解消されていると思いますね。

島で働いてくれるスタッフのために、より良い環境をつくっていく。

スタッフの皆さんの反応はいかがですか?

川満:テラス席のオーダーをQR Orderに任せられる分、スタッフは他の作業に手を回せるようです。QR Orderに任せる仕事と各自でやる仕事をしっかり切り分けて効率的に働いてくれるスタッフもいます。仕事の経験が少ないスタッフも、滞在期間が短いスタッフもいますが、ゆくゆくはみんなで切り分けができるようになると、さらに有効に使えるようになると思います。

いろいろなスタッフさんが集まるのも、西表島という地域の特色かもしれませんね。

川満:僕たちのお店は、地元の方にも「休んだら困る」と言っていただけるくらい頼ってもらっているので、今は年中無休で営業しています。なかなかスタッフの慰労会ができていないので、ゆくゆくは年に数回休みをつくって慰労会もひらきたいですし、島外から来るスタッフさんが安心して快適に日々を過ごせるように、新しく寮を建てているところです。

住み込みのスタッフさんのために寮まで新築を!本当に素敵なお店ですね。最後に、QR Orderの活用に向いているのは、どのような飲食店だと思われますか?

川満:たくさんの店舗をもつチェーン店はもちろんですが、広い敷地内にあるお店や、うちのようにテラス席など目の届きにくい場所があるお店も向いていると思います。特に、西表島のような観光地はテラス席を設けているお店が多いですし、土地柄、たくさんのスタッフを雇うのは難しいので、QR Orderの利用は合っているのではないかと思います。

貴重なお話をありがとうございました。

店舗情報

一隼
一隼
 お客様の声一覧に戻る